受験情報
司法試験の受験者数・合格者数・合格率の推移【過去10年】22.9%→45%→41.2%になった理由と今後
平成28年から令和7年までの司法試験の受験者数・合格者数・合格率を一覧化し、受験者が6,899人から3,837人に減る一方で合格者が約1,500人で固定された背景、令和5年に合格率が跳ねた在学中受験の影響、令和8年の出願者4,069人と今後の見通しを解説。
公開 2026/10/05約3分で読めますPR:本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます
数値は法務省の公表資料にもとづきます(令和7年司法試験の採点結果、令和7年・令和8年予備試験短答式試験の結果 ほか)。令和8年司法試験の最終結果は2026年11月11日に発表予定で、本稿執筆時点では未公表です。
過去10年の推移
| 年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 平成28年(2016) | 6,899人 | 1,583人 | 22.9% |
| 平成29年(2017) | 5,967人 | 1,543人 | 25.9% |
| 平成30年(2018) | 5,238人 | 1,525人 | 29.1% |
| 令和元年(2019) | 4,466人 | 1,502人 | 33.6% |
| 令和2年(2020) | 3,703人 | 1,450人 | 39.2% |
| 令和3年(2021) | 3,424人 | 1,421人 | 41.5% |
| 令和4年(2022) | 3,082人 | 1,403人 | 45.5% |
| 令和5年(2023) | 3,928人 | 1,781人 | 45.3% |
| 令和6年(2024) | 3,779人 | 1,592人 | 42.1% |
| 令和7年(2025) | 3,837人 | 1,581人 | 41.2% |
令和8年(2026)は出願者4,069人(過去5年で最多)、短答受験者3,871人・短答合格3,068人(79.3%)で、最終結果は11月11日に発表されます。
合格率が倍になった3つの理由
- 受験者の減少:法科大学院の入学者が最盛期の5,000人超から約1,800人台まで減り、受験者も半減した。
- 合格者数の固定:政府目標「年1,500人以上」に沿って、合格者は1,400〜1,600人で推移。分母が減って分子が変わらないので率が上がった。
- 在学中受験の導入(令和5年〜):法科大学院在学中に受験できるようになり、令和5年は受験者が846人増え、合格者も1,781人に増加。在学中受験者の合格率は52.66%(令和7年)と修了者より高い。
合格率の上昇は「易化」ではない
合格率が上がったのは分母の変化によるもので、論文で求められる水準は変わっていません。令和7年の論文最低ライン未満者は113人、短答の足切り(各科目40%)で論文を採点されなかった受験者も935人います。ルート別に見ると:
| 受験資格 | 令和7年 合格率 |
|---|---|
| 予備試験合格 | 90.68% |
| 法科大学院 在学中 | 52.66% |
| 法科大学院 修了 | 21.91% |
修了者の合格率は10年前の全体合格率と同水準です。「2人に1人受かる」と思って臨むと、修了者ルートでは5人に1人の現実に直面します。
予備試験ルートの合格者数
予備試験合格者の司法試験合格者は、令和6年441人、令和7年428人。全合格者の約27%を占め、合格率は9割前後で安定しています。→ 予備試験の合格率
今後の見通し
- —令和8年の出願者は増加に転じ(4,069人)、在学中受験の定着で受験者は3,800〜4,100人前後で推移する見込み。
- —合格者数は1,500人前後が続くと考えられ、合格率は40%前後で安定。
- —CBT化(令和8年〜)で答案の分量が増え、「規範は長く、あてはめが薄い」答案の差がより見えやすくなる。→ CBT化と勉強法
データが示す合格の条件
数字から言えるのは、どのルートでも「論文を書けるか」が合否を分けている ことです。予備試験ルートの合格率が高いのは、予備試験の論文で同じ力をすでに証明しているからです。
よくある質問
- Q. 司法試験の合格率はなぜ上がったのですか?
- 受験者が平成28年の6,899人から令和7年の3,837人に半減した一方、合格者数が約1,500人で固定されているためです。令和5年からの在学中受験の導入も合格率を押し上げました。試験の難易度自体が下がったわけではありません。
- Q. 司法試験の合格者数は今後増えますか?
- 政府目標の「年1,500人以上」に沿って1,400〜1,800人で推移しており、急増は見込まれていません。受験者数が増えれば合格率は下がる可能性があります。
Online Law School
予備校の10分の1以下の費用で、演習・添削・計画をひとつに
論点解説(無料)、短答◯×演習、論文過去問、AI添削、AI勉強計画。ライトプランは月額5,000円、最低契約期間はありません。
あわせて読みたいコラム
論点ごとの解説(論証・判例・答案の書き方)は論点解説へ: