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CIVIL LAW

動産の即時取得(192条)

物権変動出題年度:平成25・28・30・令和2・4

動産の即時取得は、民法(物権)の論点です。無権利者から動産を取得した者は即時取得(192条)により所有権を取得しうるか。「善意無過失」の判断基準が問題となる。 判例・通説の規範は「即時取得(192条)の要件は、①取引行為の存在、②動産の占有の取得、③占有取得時における善意・無過失、④前主が無権利者であることである。「善意」とは前主に処分権限があると信じたこと…」とされ、予備試験・司法試験の論文では平成25年・平成28年・平成30年・令和2年などに問われています。

問題の所在

無権利者から動産を取得した者は即時取得(192条)により所有権を取得しうるか。「善意無過失」の判断基準が問題となる。

規範(判例・通説の定式)

即時取得(192条)の要件は、①取引行為の存在、②動産の占有の取得、③占有取得時における善意・無過失、④前主が無権利者であることである。「善意」とは前主に処分権限があると信じたこと、「無過失」とはそのように信じたことにつき過失がないことをいう。

答案での書き方(法的三段論法)

  1. 1

    問題提起

    無権利者から動産を取得した者は即時取得(192条)により所有権を取得しうるか。「善意無過失」の判断基準が問題となる。

  2. 2

    規範

    上の「規範」の定式を、判例名・条文とセットでそのまま書く。要件が複数ある場合は①②③と番号を振る。

  3. 3

    あてはめ

    問題文の事情を要件ごとに引用し、「〜という事情は…を意味するから、要件○を満たす」と評価を加える。数字・なお書き・当事者の具体的行動は必ず拾う。

  4. 4

    結論

    「したがって/よって」で要件充足と結論(成立・不成立、適法・違法、合憲・違憲)を一文で締める。

自分の答案がこの4要素に分解できているかは、AI答案添削で色分けして確認できます。

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出題実績と演習

よくある質問

Q無権利者から動産を取得した者は即時取得(192条)により所有権を取得しうるか。+

即時取得(192条)の要件は、①取引行為の存在、②動産の占有の取得、③占有取得時における善意・無過失、④前主が無権利者であることである。「善意」とは前主に処分権限があると信じたこと、「無過失」とはそのように信じたことにつき過失がないことをいう。

Q「動産の即時取得」は予備試験・司法試験で出題されていますか?+

平成25年・平成28年・平成30年・令和2年・令和4年の論文式試験で出題(または関連出題)されています。頻出度は標準ランクです。

Q177条の第三者とは誰のこと?+

当事者及びその包括承継人以外の者で、登記の欠缺を主張する正当な利益を有する者をいう(最判昭25.12.19)。不法占拠者や無権利者は含まれず、物権変動を知りながら登記の欠缺を主張することが信義に反する背信的悪意者も含まれない(最判昭43.8.2)。

Q占有改定で即時取得は成立する?+

成立しない。即時取得は占有の外観を信頼した者を保護する制度であり、占有改定では外観上の変化がないため「占有を始めた」(192条)に当たらない(最判昭35.2.11)。指図による占有移転も同様で、現実の引渡しが必要である。

Q抵当権者は賃料債権に物上代位できる?+

できる(最大決平元.10.27)。ただし払渡し前に差押えが必要である(304条1項但書)。転貸賃料債権には原則として物上代位できないが、賃借人を所有者と同視できる場合は例外的に認められる(最決平12.4.14)。