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CRIMINAL LAW

因果関係の錯誤

構成要件の錯誤出題年度:平成24・27・令和3(関連)

因果関係の錯誤は、刑法(構成要件該当性)の論点です。行為者が認識した因果経過と実際の因果経過が異なる場合、故意は阻却されるか。 判例・通説の規範は「因果関係の錯誤については、行為者が認識した因果経過と実際の因果経過との間の食い違いが、一般人の見地から見て相当因果関係の範囲内にある場合には、故意を阻却しないと解すべきである。因果…」とされ、予備試験・司法試験の論文では平成24年・平成27年・令和3年に問われています。

問題の所在

行為者が認識した因果経過と実際の因果経過が異なる場合、故意は阻却されるか。

規範(判例・通説の定式)

因果関係の錯誤については、行為者が認識した因果経過と実際の因果経過との間の食い違いが、一般人の見地から見て相当因果関係の範囲内にある場合には、故意を阻却しないと解すべきである。因果経過の基本的部分が一致していれば足り、細部における食い違いは故意を阻却しない。

あてはめのポイント

ウェーバーの概括的故意:第1行為(殺害行為)で死んだと思い、第2行為(遺棄)によって実際に死亡した場合。第1行為と第2行為を一連一体の行為と評価し、全体として殺人罪の故意既遂を認めるのが判例の立場。

答案での書き方(法的三段論法)

  1. 1

    問題提起

    行為者が認識した因果経過と実際の因果経過が異なる場合、故意は阻却されるか。

  2. 2

    規範

    上の「規範」の定式を、判例名・条文とセットでそのまま書く。要件が複数ある場合は①②③と番号を振る。

  3. 3

    あてはめ

    問題文の事情を要件ごとに引用し、「〜という事情は…を意味するから、要件○を満たす」と評価を加える。数字・なお書き・当事者の具体的行動は必ず拾う。

  4. 4

    結論

    「したがって/よって」で要件充足と結論(成立・不成立、適法・違法、合憲・違憲)を一文で締める。

自分の答案がこの4要素に分解できているかは、AI答案添削で色分けして確認できます。

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出題実績と演習

よくある質問

Q行為者が認識した因果経過と実際の因果経過が異なる場合、故意は阻却されるか。+

因果関係の錯誤については、行為者が認識した因果経過と実際の因果経過との間の食い違いが、一般人の見地から見て相当因果関係の範囲内にある場合には、故意を阻却しないと解すべきである。因果経過の基本的部分が一致していれば足り、細部における食い違いは故意を阻却しない。

Q「因果関係の錯誤」は予備試験・司法試験で出題されていますか?+

平成24年・平成27年・令和3年の論文式試験で出題(または関連出題)されています。頻出度は標準ランクです。

Q刑法の因果関係はどう判断する?+

行為の危険性が結果へと現実化したといえるかで判断する(危険の現実化説)。具体的には①行為の危険性の大小、②介在事情の異常性の大小、③介在事情の結果への寄与度を総合考慮し、危険が介在事情を経てなお結果に現実化したと評価できれば因果関係を肯定する。

Q不真正不作為犯の成立要件は?+

①作為義務(保障人的地位)の存在、②作為の可能性・容易性、③作為犯との構成要件的同価値性が必要である。作為義務は法令・契約・条理などの形式的根拠だけでなく、結果発生の危険に対する排他的支配や保護の引受けという実質的根拠を重視して認定する。

Q客体の錯誤と方法の錯誤の違いは?+

客体の錯誤は甲を乙と誤認して殺害した場合、方法の錯誤は甲を狙ったが乙に当たった場合である。法定的符合説ではいずれも同一構成要件内の錯誤として故意は阻却されず、方法の錯誤では乙への殺人既遂と甲への殺人未遂が成立し観念的競合となる。