教材レビュー
『読解民事訴訟法』(初版)レビュー|誰向け・使い方・弱点【司法試験・予備試験】
勅使川原和彦『読解民事訴訟法』のレビュー。既判力・訴訟物・処分権主義など民訴の基本概念を「分かる」形で説く名著を、読む順番、論証への落とし込み、分量の限界から解説。
公開 2026/10/05約2分で読めますPR:本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます
Amazon.co.jp
読解民事訴訟法(初版)
Amazonで見る
本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。書誌情報・価格(税込)は2026年10月時点のもので、改版や価格改定があり得ます。購入前に出版社・販売ページでご確認ください。
書誌情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者・編者 | 勅使川原和彦 |
| 出版社 | 有斐閣 |
| 版・発行 | 初版・2015年2月 |
| ページ数 | 333ページ |
| 価格(税込) | 3,080円 |
| ISBN | 978-4-641-13689-2 |
Amazon.co.jp
Amazonで『読解民事訴訟法』を見る
Amazonで見る
どんな本か
民事訴訟法の基礎を一度学んだ人向けに、訴訟物・処分権主義・弁論主義・既判力といった基本概念の「意味」を丁寧に説き直す本です。333ページと薄く、通読できます。民訴は概念の定義を正確に使えるかで答案の評価が決まるため、概念の理解に特化した本書は、筆者が民訴の点を伸ばすきっかけになった1冊です。おすすめ教材15選でも挙げています。
向いている人・向いていない人
向いている人
- —民訴の基本書を読んだが、既判力や弁論主義が「分かった気がしない」
- —答案で概念の定義を書くときに言葉が定まらない
- —薄い本で民訴の骨格を作りたい
向いていない人
- —民訴を初めて学ぶ(基礎を1周してから読む前提の本)
- —網羅的な体系書を求める(手続全体は扱わない)
- —最新判例の反映を期待する(2015年刊行)
使い方
基本書または講義で民訴を1周した直後に通読します。各章を読み終えるごとに、民訴の論点解説の該当論点(既判力の客観的範囲・時的限界、弁論主義の3テーゼなど)に「本書の説明を自分の言葉で3行」書き足します。論文期は、概念の定義で迷ったときに該当章を読み直します。
この本で確認した論点は、論点解説の該当ページで「問題提起→規範→あてはめ」の形に整え、答案で使える文章にしておくと定着が速くなります。短答知識が絡む箇所は 短答◯×演習 で肢ごとに確認し、論文で使えるかは AI添削 に答案を出して拾い率と規範の正確性を数値で見るのが近道です。
弱点・注意点
手続の流れ(訴え提起から判決・上訴まで)の網羅はしていないので、全体の体系は別の基本書が必要です。2015年刊行のため、2022年のIT化改正や近年の判例は反映されていません。概念理解の本として割り切って使います。
併用したい本
Amazon.co.jp
ロジカル演習 民事訴訟法
Amazonで見る
Amazon.co.jp
民事訴訟法 第4版(LEGAL QUEST)
Amazonで見る
Amazon.co.jp
民事訴訟法判例百選 第6版
Amazonで見る
総合評価
★★★★★ 5.0 / 5 民訴で伸び悩む人が最初に読むべき1冊。薄くて効く。
教材の選び方の原則(1科目1冊・5周できる薄さ)は 教材の選び方、合格者が実際に使った15冊は おすすめ教材15選 にまとめています。
よくある質問
- Q. 『読解民事訴訟法』は初学者でも読めますか?
- 民訴の基本書を読んだが、既判力や弁論主義が「分かった気がしない」という人には向いています。一方で民訴を初めて学ぶ(基礎を1周してから読む前提の本)という場合は、先に別の教材から入る方が効率的です。
- Q. 『読解民事訴訟法』は何周すればよいですか?
- 通読は1周で十分で、2周目以降は答案を書いて詰まった箇所だけ辞書的に戻る使い方が合格者に多いやり方です。周回の具体的な回し方は本文の「使い方」を参照してください。
Online Law School
予備校の10分の1以下の費用で、演習・添削・計画をひとつに
論点解説(無料)、短答◯×演習、論文過去問、AI添削、AI勉強計画。ライトプランは月額5,000円、最低契約期間はありません。
あわせて読みたいコラム
論点ごとの解説(論証・判例・答案の書き方)は論点解説へ: