勉強法
暗記が苦手な人でも伸びる「理解中心型」学習法|論証を理由付けから覚え、忘れても再構成できる状態をつくる
丸暗記が続かない人のための学習法。論証を「趣旨→規範」の順で理解して覚える、定義は要件に分解する、判例は事案とセットで、忘れても再構成できる状態を目標にする。暗記が必要な部分(条文数字・定義)の最小化と反復の仕組み。
公開 2026/10/05約3分で読めますPR:本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます
この記事の筆者(開発者)は、医学部在籍中に予備試験へ短答20位台・論文10位台(総合13位)で合格しました。平日3〜4時間・休日8時間、期間は約1年半です。勉強法の全文は 合格者の勉強法 に公開しています。
丸暗記が続かないのは正常
論証集を頭から暗記しようとして挫折するのは、記憶力の問題ではなく方法の問題です。合格者の多くも論証を一字一句は覚えていません。覚えているのは 趣旨(なぜ)と規範の骨格 で、本番ではそこから文章を再構成しています。
理解中心型の3原則
- 趣旨から規範へ:「この制度は何のためにあるか」→「だからこういう基準になる」の順で覚える。規範だけ覚えると、少し違う事案で使えない。
- 定義は要件に分解:長い定義は「①〜で、②〜であり、③〜なもの」と番号で区切る。番号があると穴埋め式に思い出せる。
- 判例は事案とセット:規範だけ覚えると忘れる。「どんな事案で、何が問題になって、こう判断した」の物語で覚えると、事案から規範を引き出せる。
論点解説 は各論点を「問題の所在(なぜ問題か)→規範→あてはめ」の順で書いているので、この3原則どおりに読めます。
「忘れても再構成できる」を目標にする
本番で問われるのは、規範を正確に書くことと、事実を評価することです。規範は骨格(要件のキーワード)さえ覚えていれば、趣旨から文章を組み立てられます。筆者は論証集を音読したことはなく、5色塗り で「どこが趣旨で、どこが規範か」を視覚的に区別しただけでした。
暗記が避けられない部分を最小化する
| 暗記が必要なもの | 最小化の方法 |
|---|---|
| 条文番号 | 答案で引く頻出条文(各科目20〜30個)だけ。残りは六法で引く |
| 定義 | 民訴・刑訴の基本概念(既判力・伝聞など)20個程度。要件に分解して |
| 判例の年月日 | 不要。「判例は」で足りる |
| 会社法の数字 | 短答で出た数字だけ判例六法にマーク |
反復の仕組み
理解しても反復しなければ消えます。ただし反復は「読む」より「書く・解く」で行います。
- —短答:◯×演習 で間違えた肢だけ反復。肢を解くこと自体が条文・判例の反復になる。
- —論文:週2通の答案で規範を書く。書けなかった規範を 論点解説 で確認→翌週また書く。AI添削 が規範の正確性を照合するので、「覚えたつもり」が可視化される。
- —間隔:同じ論点を1日後・1週間後・1か月後に書く。AI勉強計画 は週のタスクに復習日を組み込める。
「理解」で時間をかけすぎない
理解中心型の落とし穴は、学説の対立を深追いして時間が溶けることです。理解の深さは「答案に書ける理由付けが1つある」で十分。それ以上は本番で使いません。
教材の選び方
理由付けが丁寧に書かれた基本書(基本書は必要か)と、趣旨から規範への流れが明示された論証集を選びます。講義で理解を補うなら、理由付けの説明に定評のある講師の単科講座(BEXA↗、加藤ゼミナール↗)を苦手科目だけ使うのが費用対効果に優れます。
関連:論文の型 / 苦手分野の対策 / 合格者の勉強法(全文)
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よくある質問
- Q. 論証は一字一句覚える必要がありますか?
- ありません。趣旨と規範の骨格(要件のキーワード)を覚え、本番では趣旨から文章を組み立てます。規範の正確性は添削で照合し、ズレた部分だけ書き写して直します。
- Q. 理解しても忘れてしまいます。どうすればよいですか?
- 反復を「読む」ではなく「書く・解く」で行ってください。短答は間違えた肢だけ反復、論文は週2通の答案で規範を書き、1日後・1週間後・1か月後に同じ論点を書く間隔を作ります。
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