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判例百選の使い方|全部読まない。論点解説から引いて、事案と規範だけ押さえる方法と科目別の優先度

判例百選を通読して挫折する前に知っておく使い方。論証集・論点解説から「引く」、事案・判旨・規範の3点だけ読む、解説は読まない、短答との接続(判例六法マーキング)、科目別の重要度(行政法・民訴・刑訴は高い)、版の選び方。

公開 2026/10/05約4分で読めますPR:本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます

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百選を通読しない理由

判例百選は1冊100件前後、7科目で約1,000件。解説まで読むと1件20分として300時間を超えます。しかも答案で使うのは、各判例の 事案の要点と規範 だけで、解説の学説整理はほぼ使いません。通読は時間対効果が最も悪い勉強法の一つです。

使い方:3ステップ

1. 「引く」順番にする

論証集や 論点解説 に出てきた判例を、必要になったときに百選で引きます。論点解説の各ページには関連判例が載っているので、そこから百選番号を特定します。逆(百選から論点へ)はやりません。

2. 読むのは3点だけ

  • —事案:誰が、何を、どうしたか。答案で「本件と判例の事案の違い」を書くために。
  • —判旨:結論。
  • —規範:判旨の中の判断基準。論証集の規範と一致しているか確認。

解説は、規範の意味が分からないときだけ該当段落を読みます。

3. マーキングして二度目は30秒で済ませる

事案に下線、規範に四角。2回目以降は印の部分だけ読む。1判例30秒で回せる状態にします。

科目別の重要度

科目重要度理由
行政法◎処分性・原告適格は判例の事案ごとの考慮要素が問われる。行政判例百選↗
民訴◎既判力・弁論主義の判例は事案を知らないと規範が使えない。民事訴訟法判例百選↗
刑訴◎強制処分・伝聞・違法収集証拠は判例の事案と結論がそのまま出る。刑事訴訟法判例百選↗
憲法○判例の射程を書くために事案が必要。憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ↗。憲法判例の射程↗ で代替可
刑法○結論と規範が中心。刑法判例百選Ⅰ・Ⅱ↗
民法△量が多い割に、答案では規範の引用で足りることが多い。民法判例百選Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ↗ は辞書
商法△取締役の責任・決議の瑕疵など頻出判例に絞る。会社法判例百選↗

行政法・民訴・刑訴は、百選を「問題集」として使う価値があります。各判例について「この事案が論文で出たら何を書くか」を一言メモすると、演習書を1冊減らせます。講座なら アガルート 判例百選スピード攻略講座↗、民訴なら BEXA 民訴判例百選基本講義↗ がこの使い方です。

短答との接続

百選で読んだ判例は、判例六法↗ の該当条文にマーキングします。短答は判例六法で完結させる(→ 短答の勉強法)ので、百選で読んだ判例を六法に集約しておくと、直前期に百選を開く必要がなくなります。短答◯×演習 で間違えた肢の判例も同じ要領です。

版の選び方

  • —最新版が望ましいが、1〜2版前でも主要判例は変わらない。改正の影響が大きい民法・刑法は新しい版を。
  • —掲載判例の入れ替えで消えた判例は、判例六法↗ か 論点解説 の判例欄で補う。

百選以外の判例教材

関連:論証集の選び方 / 基本書の選び方 / 短答の勉強法

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よくある質問

Q. 判例百選は買わなくてもよいですか?
行政法・民訴・刑訴は持っておくことを勧めます。憲法は『憲法判例の射程』、民法・商法は論点解説や論証集の判例欄と判例六法で代替できます。
Q. 百選の解説は読むべきですか?
原則読みません。規範の意味が分からないときだけ該当段落を読みます。解説の学説整理は答案でほとんど使いません。

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