CONSTITUTIONAL LAW
知る自由(21条1項)の保障と青少年保護目的規制(ゾーニング)の合憲性
規範(判例・通説の定式)
【知る自由の保障】
表現の自由(21条1項)は送り手の自由だけでなく、受け手の知る自由(情報受領の自由)をも保障する。知る自由は表現行為の受領面であり、表現の自由の実質的保障のために不可欠の権利である。
【明確性の原則】
有害図書指定の基準が不明確な場合、明確性の原則に反しないかを検討する(最判平元.9.19・岐阜県青少年保護育成条例事件参照)。判断基準:「通常の判断能力を有する一般人の理解において、具体的場合に当該行為がその適用を受けるか否かの判断を可能ならしめるような基準が読みとれるか」。
【ゾーニング規制の合憲性】
青少年保護を目的とするゾーニング(区分陳列・成人向け販売規制)は、①目的が未成年者の精神的健全育成という重要な利益であり、②手段が成人の知る自由を過度に制限しない(閲覧禁止でなく区分陳列にとどまる)場合には、中間審査基準(重要な目的・実質的関連性)の下で合憲と評価されうる。
補足
有害図書等の指定・販売規制(ゾーニング)が知る自由(21条1項)を制約するとして違憲とならないか。①知る自由の保障根拠、②規制態様と審査基準、③目的・手段審査の順で検討する。
答案での書き方(法的三段論法)
- 1
問題提起
本件で知る自由の保障と青少年保護目的規制の合憲性が問題となる旨を、条文を引用して1〜2文で提起する。
- 2
規範
上の「規範」の定式を、判例名・条文とセットでそのまま書く。要件が複数ある場合は①②③と番号を振る。
- 3
あてはめ
問題文の事情を要件ごとに引用し、「〜という事情は…を意味するから、要件○を満たす」と評価を加える。数字・なお書き・当事者の具体的行動は必ず拾う。
- 4
結論
「したがって/よって」で要件充足と結論(成立・不成立、適法・違法、合憲・違憲)を一文で締める。
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出題実績と演習
よくある質問
Q「知る自由の保障と青少年保護目的規制の合憲性」は予備試験・司法試験で出題されていますか?+
平成30年の論文式試験で出題(または関連出題)されています。頻出度は標準ランクです。