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司法修習の全容|期間1年・スケジュール(導入→分野別→選択型→集合)・修習給付金13.5万円・二回試験の合格率まで

司法試験合格後の司法修習を、採用の流れ、1年間のスケジュール(導入修習・分野別実務修習8か月・選択型実務修習・集合修習)、修習地の決まり方、修習給付金(基本13.5万円+住居3.5万円)と修習専念資金、兼業禁止、二回試験(司法修習生考試)の内容と合格率、修了後の進路まで解説。

公開 2026/10/05約3分で読めますPR:本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます

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数値は法務省の公表資料にもとづきます(令和7年司法試験の採点結果、令和7年・令和8年予備試験短答式試験の結果 ほか)。令和8年司法試験の最終結果は2026年11月11日に発表予定で、本稿執筆時点では未公表です。

司法修習とは

司法試験合格者が法曹資格を得るために受ける 約1年間の実務研修 です。最高裁判所の司法研修所が所管し、修習を終えて二回試験(司法修習生考試)に合格すると、弁護士登録・判事補任官・検事任官ができます。

採用までの流れ

  1. 司法試験合格発表(令和8年は11月11日)。
  2. 最高裁への司法修習生採用選考の申込(合格発表直後、締切が短い)。修習地の希望を提出。
  3. 採用内定、修習地の通知(12月〜1月)。
  4. 事前課題の提出、修習開始(3月中旬〜下旬)。

修習地は全国の地方裁判所所在地から希望順位で割り振られます。希望どおりにならないこともあり、引っ越しが前提です。

1年間のスケジュール(第78期の例)

期間内容場所
3月中旬〜4月上旬(約3週間)導入修習:起案・事実認定の基礎司法研修所(埼玉県和光市)
4月中旬〜11月中旬(約8か月)分野別実務修習:民事裁判・刑事裁判・検察・弁護を各2か月配属された修習地
11月〜12月(約1か月半)選択型実務修習:希望分野(企業法務・行政・海外など)+集合修習(和光)修習地・司法研修所
翌年1月〜2月二回試験、修習終了司法研修所

第78期は2025年3月19日に始まり、2026年2月末に終了しました。第79期(令和7年合格者)はこれに準じた日程で、第80期(令和8年合格者)は2027年3月開始の見込みです。

お金:修習給付金と修習専念資金

名称内容
基本給付金月額 135,000円(全員)
住居給付金月額 35,000円(自ら住居を借りて家賃を払う人)
移転給付金修習地への転居費用(距離に応じて定額)
修習専念資金貸与制。原則月10万円(申請により増減)。無利息で、修習終了後に返還

給付金は返還不要で、所得税の課税対象(雑所得)です。基本+住居で月17万円が上限なので、家賃の高い都市では修習専念資金の貸与を併用する人が多いです。

兼業・アルバイトは原則禁止

修習期間中は 修習専念義務 があり、アルバイトや副業は原則禁止(最高裁の許可制)。給付金の範囲で生活する前提で、修習開始前に貯蓄や貸与の計画を立てておきます。

二回試験(司法修習生考試)

  • —科目:民事裁判・刑事裁判・検察・民事弁護・刑事弁護の5科目。各科目1日、計5日間。
  • —形式:記録を読んで起案(判決書・起訴状・準備書面などの作成)。1科目7時間超の長丁場。
  • —合格率:例年 99%前後。第78期の不合格者は5名でした。
  • —不合格の場合:翌年の二回試験を再受験できます(修習のやり直しは不要)。

「落ちない試験」と言われますが、起案の形式要件(主文・理由の構成、証拠の引用)を落とすと不合格になります。分野別修習の起案を手を抜かずにこなすことが、そのまま対策になります。

修了後の進路

  • —弁護士:法律事務所への就職、企業内弁護士(インハウス)、独立。
  • —裁判官(判事補)・検察官(検事):修習中の成績と面接で任官。
  • —その他:官公庁、企業法務、研究者。

就職活動は修習が始まる前(合格発表直後)から動く事務所が多く、修習中の夏〜秋が内定のピークです。

受験生のうちに知っておくと得なこと

  • —合格発表から修習申込までの期間が短いので、合格見込みがある年は 事前に修習地の希望と転居の準備 をしておく。
  • —修習給付金だけで生活する1年に備え、受験期から 費用を抑えた勉強 をしておく。予備校フルコースに100万円超を使うより、月額5,000円の演習環境+市販教材で合格し、残りを修習期の生活費に回す方が合理的です。→ 予備校費用の相場と抑え方

関連:司法試験とは / 司法試験の受験資格と出願 / 合格者の年齢

よくある質問

Q. 司法修習に給料は出ますか?
給与ではなく修習給付金が支給されます。基本給付金が月135,000円、要件を満たせば住居給付金が月35,000円で、合計最大月17万円です。返還不要ですが課税対象です。足りない分は修習専念資金(貸与・無利息)を併用できます。
Q. 二回試験の合格率はどれくらいですか?
例年99%前後です。第78期の不合格者は5名でした。不合格の場合は翌年に再受験でき、修習のやり直しは不要です。
Q. 司法修習中にアルバイトはできますか?
修習専念義務があり、原則禁止です。最高裁の許可を得た例外的な場合を除き、給付金と貸与金で生活する前提になります。

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