勉強法
予備試験 口述試験の対策|論文合格発表から2週間で何をするか(民事・刑事の型と再現の使い方)
予備試験の口述試験(民事実務基礎・刑事実務基礎)の対策を、論文合格発表から本番までの2週間のスケジュール、過去問再現の読み方、要件事実と刑事手続の口頭での答え方、模擬口述の使い方、当日の注意まで。
公開 2026/10/05約3分で読めますPR:本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます
数値は法務省「令和7年司法試験予備試験口述試験の結果」(2026年2月5日公表)にもとづきます。
結論:口述は「落とす試験」ではありませんが、準備ゼロでは落ちます。論文合格発表から本番まで約2週間、やることは「過去問再現の通読→民事・刑事の型を口頭で言える→模擬口述」の3つに絞ってください。この記事は、予備試験論文に合格した直後の受験生向けに、2週間の手順と答え方の型をまとめます。
口述は「落とす試験」ではないが、準備ゼロでは落ちる
令和7年は受験者457人のうち452人が合格(98.9%)、合格点は119点以上でした。合格率は例年9割以上です。ただし、論文に受かった安心感で準備が遅れると、要件事実や手続を 口頭で 答えられず詰まります。発表から本番まで約2週間。やることを絞ります。
試験の形式
- —2日間で民事実務基礎・刑事実務基礎を1科目ずつ。1科目15〜30分程度、主査・副査の2人の試験官と向かい合って問答します。
- —各科目60点を基準に加減点され、2科目合計で判定します(令和7年の合格点は119点以上)。
- —問題用紙は口頭で読み上げられ、必要に応じて六法が貸与されます。
- —日程は例年1月下旬の土日(令和8年実施分は2027年1月23・24日)。会場は東京都またはその周辺です。
2週間のスケジュール
| 日 | やること |
|---|---|
| 発表日〜2日目 | 過去問の再現(直近5年分)を民事・刑事とも通読。問われ方の型を知る |
| 3〜7日目 | 民事:要件事実(売買・貸金・賃貸借・所有権に基づく返還請求)と民事保全・執行の基本。刑事:捜査〜公判の手続と、主要な犯罪の構成要件を口頭で言えるように |
| 8〜11日目 | 模擬口述(予備校の無料・低額イベント、または友人と)。声に出す |
| 12〜13日目 | 再現を再読。詰まった箇所だけ条文確認 |
| 前日 | 移動と宿泊の確認。新しいことはしない |
民事実務基礎の型
- —訴訟物→請求の趣旨→請求原因(要件事実)→抗弁→再抗弁。
- —「その事実はどちらが主張立証責任を負いますか」に即答できるように。
- —保全・執行:仮差押えと仮処分の違い、強制執行の種類を一言で。
- —法曹倫理:利益相反・守秘義務の基本条文。
刑事実務基礎の型
- —逮捕の種類と要件→勾留の要件→公訴提起→公判前整理→証拠調べ→判決。
- —「この証拠は伝聞ですか、その理由は」に、伝聞法則 の定義から答える。
- —主要犯罪(窃盗・詐欺・強盗・傷害・住居侵入)の構成要件を口頭で列挙。
- —法曹倫理:接見、証拠の取扱い。
答え方のコツ
- —結論→条文→理由の順で短く。長く話すと追加質問が増える。
- —分からないときは「条文を確認してもよろしいでしょうか」と言い、六法を引く(手元に貸与される)。
- —主査が助け舟を出したら、それに乗る。固執しない。
想定問答の例(民事)
- —「売買代金請求の訴訟物は何ですか」→「売買契約に基づく代金支払請求権です」
- —「請求原因事実を挙げてください」→「XとYが○年○月○日、甲を代金○円で売買する合意をしたこと、です」
- —「Yが『代金は支払った』と言っています。これは何の主張ですか」→「弁済の抗弁です。立証責任はYにあります」
想定問答の例(刑事)
- —「現行犯逮捕の要件は」→「現に罪を行い、または行い終わった者であること(刑訴法212条1項)、犯罪と犯人の明白性、逮捕の必要性です」
- —「この供述調書は伝聞証拠ですか」→「公判外の供述を内容とし、その内容の真実性を立証する目的で用いるので伝聞証拠に当たり、321条以下の要件を満たす必要があります」
答えは短く、聞かれたことにだけ答えます。追加で聞かれたら、そこで初めて理由を足します。
使う教材
- —過去問再現:予備校が無料配布する再現集。
- —要件事実:市販の 要件事実入門書↗ 1冊(新しく買うならこの1冊だけ)。
- —刑事手続:論文で使った刑訴の基本書の手続部分。
よくある質問
- Q. 口述試験の合格率はどれくらいですか?
- 令和7年は受験者457人のうち452人が合格し、合格率98.9%でした(法務省公表)。例年9割以上ですが、要件事実や手続を口頭で答えられないと不合格になります。
- Q. 口述の準備はいつから始めればよいですか?
- 論文の合格発表(12月中旬)から本番(1月下旬)まで約2週間しかないため、論文試験の直後から週5時間程度、要件事実と刑事手続の復習を続けておくのが安全です。
- Q. 口述で分からない質問をされたらどうすればよいですか?
- 黙らずに「条文を確認してもよろしいでしょうか」と言って六法を引くか、分かる範囲の結論を先に述べます。主査が助け舟を出したらそれに乗り、固執しないことが大切です。
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