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株式の引受人の認定(形式説vs実質説・最判昭42.11.17)

株式出題年度:令和3

株式の引受人の認定は、商法(会社法)(設立・株式)の論点です。株式の申込み・引受けに際して実質的な引受人と名義人が異なる場合、誰が株主となるか。形式説と実質説の対立が問題となる。 判例・通説の規範は「【形式説】」とされ、予備試験・司法試験の論文では令和3年に問われています。

問題の所在

株式の申込み・引受けに際して実質的な引受人と名義人が異なる場合、誰が株主となるか。形式説と実質説の対立が問題となる。

規範(判例・通説の定式)

【形式説】

株式の申込みや引受けに際して名義に現れた者が株主になる。根拠:会社法上の集団的法律関係における画一的取扱いの必要性、閉鎖的な非公開会社では名義に現れない実質的引受人を株主とすると閉鎖性が維持できなくなること。

【実質説(判例:最判昭42.11.17)】

株式引受けの名義と実際の引受人が異なる場合は、一般私法上の法律行為と同様に実質上の引受人が株主になる(民集21巻9号2448頁)。根拠:株主としての権利義務の帰属は実体的な意思に基づくべき。

【実質説に立つ場合の認定要素】

①払込金額の出捐者は誰か、②引受けの意思・主導性(誰が主導して引受手続を進めたか)、③引受書面の名義、④その後の権利行使状況(議決権行使・剰余金配当の受領・確定申告等)、⑤名義人の関与の程度(本人の承諾の有無・印章の使用状況等)。なお、引受け後の事情は当時の実質的引受意思を推認させる間接事実として評価する。

答案での書き方(法的三段論法)

  1. 1

    問題提起

    株式の申込み・引受けに際して実質的な引受人と名義人が異なる場合、誰が株主となるか。形式説と実質説の対立が問題となる。

  2. 2

    規範

    上の「規範」の定式を、判例名・条文とセットでそのまま書く。要件が複数ある場合は①②③と番号を振る。

  3. 3

    あてはめ

    問題文の事情を要件ごとに引用し、「〜という事情は…を意味するから、要件○を満たす」と評価を加える。数字・なお書き・当事者の具体的行動は必ず拾う。

  4. 4

    結論

    「したがって/よって」で要件充足と結論(成立・不成立、適法・違法、合憲・違憲)を一文で締める。

自分の答案がこの4要素に分解できているかは、AI答案添削で色分けして確認できます。

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出題実績と演習

よくある質問

Q株式の申込み・引受けに際して実質的な引受人と名義人が異なる場合、誰が株主となるか。+

【形式説】

Q「株式の引受人の認定」は予備試験・司法試験で出題されていますか?+

令和3年の論文式試験で出題(または関連出題)されています。頻出度は標準ランクです。