CONSTITUTIONAL LAW
外国人の人権享有主体性(マクリーン事件・最大判昭53.10.4)
規範(判例・通説の定式)
憲法第三章の諸規定による基本的人権の保障は、権利の性質上日本国民のみをその対象としていると解されるものを除き、わが国に在留する外国人に対しても等しく及ぶ(マクリーン事件・最大判昭53.10.4)。もっとも、外国人の人権保障の程度は、在留制度の枠内で保障されるにとどまり、参政権(国政レベル)・社会権(入国の自由を含む)等は保障されない又は制約を受けうる。
補足
外国人に憲法上の人権は保障されるか。保障される場合のその範囲が問題となる。
地方参政権:法律で選挙権を付与することは憲法上禁止されていない(最判平7.2.28・傍論)。生存権:限られた財源のもとで自国民を優先的に扱うことは憲法上許容される(塩見訴訟・最判平元.3.2)。
答案での書き方(法的三段論法)
- 1
問題提起
本件で外国人の人権享有主体性が問題となる旨を、条文を引用して1〜2文で提起する。
- 2
規範
上の「規範」の定式を、判例名・条文とセットでそのまま書く。要件が複数ある場合は①②③と番号を振る。
- 3
あてはめ
問題文の事情を要件ごとに引用し、「〜という事情は…を意味するから、要件○を満たす」と評価を加える。数字・なお書き・当事者の具体的行動は必ず拾う。
- 4
結論
「したがって/よって」で要件充足と結論(成立・不成立、適法・違法、合憲・違憲)を一文で締める。
自分の答案がこの4要素に分解できているかは、AI答案添削で色分けして確認できます。
あわせて読みたい論点
この論点の前提になる論点や、対になる論点です。
人権総論/違憲審査基準の枠組み
違憲審査基準の選択
さらに学びたい人へ(おすすめ教材)
この論点の理解を深める教材です。リンクにはアフィリエイトリンクを含みます(価格は変わりません)。
書籍
憲法判例の射程(弘文堂) ↗判例の射程を事案の違いから説明する。答案で判例を引用したあと「本件では…が異なる」と書くための本。
講座
アガルート 短答過去問解析講座(憲法・民法・刑法) ↗司法試験・予備試験の全過去問・全選択肢の解説動画。動画で思考過程の誤りに気づけるので、全年度を判例六法にマーキングしながら回す作業を完走できる。
講座
アガルート 論証集の使い方講座 ↗論証集は書き換えず、5色に塗って可視化して使うのが基本。作成者本人が行間を説明する講座で、読みにくい部分の理解が進む。
書籍
判例六法(有斐閣) ↗短答の全過去問で出た条文・判例を全てマーキングし、知っている知識でも引く癖をつける。条文検索速度が上がり、論文・口述にも効く。
出題実績と演習
よくある質問
Q「外国人の人権享有主体性」は予備試験・司法試験で出題されていますか?+
平成25年・令和5年の論文式試験で出題(または関連出題)されています。頻出度は標準ランクです。