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CRIMINAL PROCEDURE

訴因変更命令(312条2項)

Aランク(重要)訴因変更の可否(312条1項)出題年度:令和元・4(関連)

訴因変更命令は、刑事訴訟法(公訴提起・訴因)の論点です。裁判所に訴因変更を命じ又は促す義務はあるか。 判例・通説の規範は「裁判所は審理の経過に鑑み適当と認めるときは訴因の変更を命ずることができる(312条2項)が、訴因の設定・変更は第一次的に検察官の権限に属するから、訴因変更命令には義務的なものはなく…」とされ、予備試験・司法試験の論文では令和元年・令和4年に問われています。

問題の所在

裁判所に訴因変更を命じ又は促す義務はあるか。

規範(判例・通説の定式)

裁判所は審理の経過に鑑み適当と認めるときは訴因の変更を命ずることができる(312条2項)が、訴因の設定・変更は第一次的に検察官の権限に属するから、訴因変更命令には義務的なものはなく、裁判所の裁量に委ねられている。ただし、訴因変更を促すことなく無罪判決を言い渡すことが著しく正義に反する場合には、例外的に訴因変更を促す義務が認められうる。

答案での書き方(法的三段論法)

  1. 1

    問題提起

    裁判所に訴因変更を命じ又は促す義務はあるか。

  2. 2

    規範

    上の「規範」の定式を、判例名・条文とセットでそのまま書く。要件が複数ある場合は①②③と番号を振る。

  3. 3

    あてはめ

    問題文の事情を要件ごとに引用し、「〜という事情は…を意味するから、要件○を満たす」と評価を加える。数字・なお書き・当事者の具体的行動は必ず拾う。

  4. 4

    結論

    「したがって/よって」で要件充足と結論(成立・不成立、適法・違法、合憲・違憲)を一文で締める。

自分の答案がこの4要素に分解できているかは、AI答案添削で色分けして確認できます。

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出題実績と演習

よくある質問

Q裁判所に訴因変更を命じ又は促す義務はあるか。+

裁判所は審理の経過に鑑み適当と認めるときは訴因の変更を命ずることができる(312条2項)が、訴因の設定・変更は第一次的に検察官の権限に属するから、訴因変更命令には義務的なものはなく、裁判所の裁量に委ねられている。ただし、訴因変更を促すことなく無罪判決を言い渡すことが著しく正義に反する場合には、例外的に訴因変更を促す義務が認められうる。

Q「訴因変更命令」は予備試験・司法試験で出題されていますか?+

令和元年・令和4年の論文式試験で出題(または関連出題)されています。頻出度は重要ランクです。

Q訴因変更が必要になるのはどんな場合?+

最決平13.4.11の枠組みでは、①審判対象の画定に必要不可欠な事実に変動があれば常に必要、②被告人の防御にとって重要な事実に変動があれば原則必要だが、審理経過に照らし不意打ちがなく認定事実が被告人に不利益でなければ例外的に不要となる。

Q公訴事実の同一性はどう判断する?+

基本的事実関係の同一性を基準とし、①両訴因の事実が両立しうるか(非両立性)、②両訴因に共通する部分があるか(共通性)を総合考慮して判断する。窃盗と盗品等有償譲受けのように非両立の関係にあれば同一性が認められやすい。

Q訴因変更の要否と可否の違いは?+

要否は、訴因と異なる事実を認定するときに312条1項の手続を経る必要があるかの問題で、防御権の観点から判断する。可否は、検察官の変更請求が「公訴事実の同一性を害しない限度」にあるかの問題で、基本的事実関係の同一性で判断する。