CRIMINAL LAW
不能犯と未遂犯の区別
不能犯と未遂犯の区別は、刑法(未遂犯)の論点です。結果発生が不可能であった場合、不能犯として不可罰か、それとも未遂犯が成立するか。 判例・通説の規範は「不能犯と未遂犯の区別は、一般人が認識しえた事情及び行為者が特に認識していた事情を基礎として、行為時において、結果発生の具体的危険性が認められるか否かにより判断する(具体的危険説)。…」とされ、予備試験・司法試験の論文では平成30年・令和5年に問われています。
問題の所在
結果発生が不可能であった場合、不能犯として不可罰か、それとも未遂犯が成立するか。
規範(判例・通説の定式)
不能犯と未遂犯の区別は、一般人が認識しえた事情及び行為者が特に認識していた事情を基礎として、行為時において、結果発生の具体的危険性が認められるか否かにより判断する(具体的危険説)。結果発生の具体的危険が認められない場合には不能犯として不可罰となる。
答案での書き方(法的三段論法)
- 1
問題提起
結果発生が不可能であった場合、不能犯として不可罰か、それとも未遂犯が成立するか。
- 2
規範
上の「規範」の定式を、判例名・条文とセットでそのまま書く。要件が複数ある場合は①②③と番号を振る。
- 3
あてはめ
問題文の事情を要件ごとに引用し、「〜という事情は…を意味するから、要件○を満たす」と評価を加える。数字・なお書き・当事者の具体的行動は必ず拾う。
- 4
結論
「したがって/よって」で要件充足と結論(成立・不成立、適法・違法、合憲・違憲)を一文で締める。
自分の答案がこの4要素に分解できているかは、AI答案添削で色分けして確認できます。
あわせて読みたい論点
この論点の前提になる論点や、対になる論点です。
共犯/共同正犯(60条)
共犯の錯誤
さらに学びたい人へ(おすすめ教材)
この論点の理解を深める教材です。リンクにはアフィリエイトリンクを含みます(価格は変わりません)。
書籍
アガルート 刑法事例演習教材 解析講座 ↗刑法事例演習教材の動画解説と解答例が手に入る。
講座
アガルート 短答過去問解析講座(憲法・民法・刑法) ↗司法試験・予備試験の全過去問・全選択肢の解説動画。動画で思考過程の誤りに気づけるので、全年度を判例六法にマーキングしながら回す作業を完走できる。
講座
アガルート 論証集の使い方講座 ↗論証集は書き換えず、5色に塗って可視化して使うのが基本。作成者本人が行間を説明する講座で、読みにくい部分の理解が進む。
書籍
判例六法(有斐閣) ↗短答の全過去問で出た条文・判例を全てマーキングし、知っている知識でも引く癖をつける。条文検索速度が上がり、論文・口述にも効く。
出題実績と演習
よくある質問
Q結果発生が不可能であった場合、不能犯として不可罰か、それとも未遂犯が成立するか。+
不能犯と未遂犯の区別は、一般人が認識しえた事情及び行為者が特に認識していた事情を基礎として、行為時において、結果発生の具体的危険性が認められるか否かにより判断する(具体的危険説)。結果発生の具体的危険が認められない場合には不能犯として不可罰となる。
Q「不能犯と未遂犯の区別」は予備試験・司法試験で出題されていますか?+
平成30年・令和5年の論文式試験で出題(または関連出題)されています。頻出度は標準ランクです。